広島のすぅちゃん

BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる

 

920 中3卒業公演ですぅちゃん生歌さく裂


〇3月25日 13:30~ 『さくら学院 2011年度 ~FRIENDS~』
【セットリスト】

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当日の様子を伝えるブログ
http://yaplog.jp/ichimanpiece/archive/179
http://d.hatena.ne.jp/crossroad_2010/20120327/1332778456
http://blog.livedoor.jp/k_sfv8540/archives/1609894.html
http://ameblo.jp/gegegenoaflo/entry-11213400960.html

 オープニングのベリシュビッッからの3曲を歌い終えたあと、自己紹介を兼ねたMCが入るのですが、武藤彩未が前日に約束していたらしくブリッコキャラで自己紹介をします。
 ここで、「虹を食べてるからトイレではマシュマロが出てくる」という趣旨のことを言ったとのこと・・・。この発言は2部では封印されてしまうのですが、まさかこの迷言が翌年に名曲として生まれ変わるとはこのとき誰が予想できただろうか。

 

M9.Brand New Day 新聞部Scoopers

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M10 ド・キ・ド・キ☆モーニング 重音部BABYMETAL

M11 イジメ、ダメ、ゼッタイ 重音部BABYMETAL
 
この頃は、BABYMETAL経由でさくら学院を観にくるファンも徐々に増えてきておりBABYMETAL登場時の歓声は一段と大きいものだったとのこと。

M13 オトメゴコロ。

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M14 夢に向かって

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〇3月25日 17:30~『さくら学院 2011年度 卒業 ~旅立ち~』
【セットリスト】

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当日の様子を伝える記事ブログ
http://natalie.mu/music/news/66768
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開演前の一コマ

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 2011年度最後のステージとなったこの公演で中元すず香はある伝説を残します。

 名付けて「中元すず香怒りの生歌事件

 中元すず香のステージの美点の一つとして、彼女は振り付けや歌詞や出だし等を間違えない、というのがあります。
 リハーサルから全力でやるという彼女のステージに対する思い入れは相当なものでしょう。BABYMETALのステージでミスらしいミスをしたことないことは有名ですが、とくに歌詞については「完璧」と言っていいぐらいの完成度を小学生の頃から見せてきました。
 その彼女がこのステージで間違うのです。

 部活動ユニットとして登場した重音部BABYMETALは、全体の8曲目として「いいね!」のVega mix ver.を披露します。

 さくら学院のイベントとしては初めて披露された「いいね!」

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 ちょっ待って

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 メタルじゃなくない?

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 と、順調にVega mix ver.をこなしていきます。

 そして最後。

SU 情熱すぎるよ 完璧よ女の子は
  夢もきっと 超カオスだよー

YUIMOA いいね!いいね!

SU イエーイイエーイ! 

 とくるはずのところを

SU 情熱すぎるよ 完璧よ女の子は
  夢もきっと 超カオスだよー
             イエーイイエーイ!
YUIMOA いいね!いいね!

SU イエーイイエーイ!

 と、「超カオスだよー」のところに本来入らない「イエーイイエーイ!」を被せてきたのです。
 当時、さくら学院もBABYMETALも被せと言われる手法を使っていました。
 録音されたボーカルを演奏とともに流す、つまりは口パクです。
 そこで中元すず香が爆音で歌ってしまうと、声が二重になって聞こえてきてしまうので、マイク音量は相当絞られていたと言います。
 そういう状況のなか、ボーカルのないところで中元すず香は「イエーイイエーイ!」と歌ったわけです。
 マイクの絞りもなんのその、思いっきり中元すず香の生声のみが響きました。

 ここは聴いていてぞくっとします。やっぱり肉声というのは全然違う。

 果たして中元すず香は間違えたのか。
 ゆいもあにびっくりした様子は見られないし、中元すず香も平然と歌い続けています。勢い余ってやってしまったのか、あるいは意図をもって中元すず香が仕掛けたことなのか、それともコバケイさんも含めたBABYMETAL陣営の総意だったのか。単なる間違いだったのか。
 真相はわかりません。ただ、中元すず香の美声が会場に響きました。


 さて、卒業公演のその他の様子は、ほぼ完全収録のDVDが現在でも入手可能なので割愛するとしても(ダイジェストは以下の動画で見れます)

www.youtube.com

 卒業セレモニーで中元すず香は在校生代表として送辞を述べるのですがこれがあまりにも素晴らしすぎて。書き起こしたので記します。

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送辞

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
 ようやく冬も終わり、桜の小さいつぼみが少しずつ春の準備をしています。4月になれば、このつぼみがきっとあの美しい花を咲かせることでしょう。

 さくら学院が開校し、はや2年の月日が流れました。
 2010年4月に8人でスタートし、8月には菊地最愛ちゃん水野由結ちゃん、2011年7月には田口華ちゃん磯野莉音ちゃんが転入し、いままで増えることばかりだったさくら学院に初めて卒業生を送り出すときが来ました。

 思い起こせばこの2年間、皆さんは本当のお姉さんのように私たちの大きな支えと確かな手本になってくださいました。
 初ステージだった「TOKYO IDOL FESTIVAL」。私たちの気持ちを歌詞に入れ、つくってもらった「夢に向かって」では、みんなの心がまだ一つになっていなかったせいかフラッグがなかなか揃わず、楽屋で本番直前までみんなで練習しました。そんな姿を見て、会長が円陣を組むことを提案してくださいましたね。いつも冷静に判断し、最善の方向へ導いてくださる頼りがいのある会長に憧れと尊敬を持たずにはいられません。
 昨年の3月11日に起こった東日本大震災ではみんなが不安な思いをしているなか、誰よりも気丈でいつもどおり優しい愛莉ちゃんの姿に私たちは勇気をもらいました。
 12人での初めてのライブでは、前日まで振りが揃わず話し合いをもって自分たちのルールを決めたこともありました。「FLY AWAY」では初めて大きな喧嘩もしましたね。イベント前に毎日繰り返されるリハーサルや、学院祭でのリコーダー演奏、「もってけセーラー服」でのダンスなどで根気強くわかるまで教えてくれる彩花ちゃんの真剣な姿は、「自ら抱いた夢の実現のためには努力を惜しんではならない」ということを私たちに示してくれているようでした。

 そんな私たちが校長先生、森先生や特別講師の先生からたくさんのことを学び、少しずつ変わっていくことができ、気持ちを一つに揃え「旅立ちの日に」という合唱曲に挑戦できるまでに成長できたこと。達成したときの感動や喜びは決して忘れることができない宝物となっています。

 先輩がたのご卒業は私たちにとって、とっても喜ばしいことのはずなんでしょうけど、正直なところそばにいられなく寂しさと不安で胸がいっぱいです。まだまだ教えていただきたいこと、学びたいことがたっくさんあります。
 しかしいま、弱音を吐いているわけにはいきません。私たちは明日からしっかり前を向いて進んでいかなければなりません。今こそ皆さんから学んだことを生かすとき、さくら学院としての団結力が試されるときです。「母校はさくら学院です」と卒業生の皆さんが胸を張って名乗れるよう、皆さんが築き上げてきたこのさくら学院を受け継いだ上で、さらに新たなさくら学院を創り上げていくことが後輩としての先輩がたへの恩返しになるのだと思って、精一杯の努力をしていきます。

 まだまだ思い出はつきませんが、どうか卒業されてからもこの学院で学んだことや経験したことを生かして、それぞれの夢に向かって大きく羽ばたいていかれますようお祈り申し上げます。

 彩未ちゃん、彩花ちゃん、愛莉ちゃん
 今まで、ほんとうにありがとうございました。
 
 2012年3月25日 在校生代表中等部2年中元すず香 


 この素晴らしい文章を前にしてはどんな言葉も霞んでしまいますが、初めてこの映像を見たときはびっくりたまげました。こんな素晴らしい送辞を読める人が中学2年生だなんて信じられなくて。
 赤の他人ですらこの送辞を前にしては涙を堪えられないのですから、語り掛けられた卒業生3人が泣かないわけがありません。
 中元すず香の言葉はとにかく真っすぐで人の心を打ちます。
 まごころ。これが中元すず香の真骨頂だと思います。

 

 こうして偉大な3人の先輩が卒業していきました。

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  さようなら

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