学院祭を涙と感動で後にした父兄たち。しかし、このニュースを見て暗澹たる気分になったというのです。
2011-10-23 18:40
さくら学院、“学院祭”盛況 12月にユニバーサルから新曲発売決定
http://www.oricon.co.jp/news/2002975/full/
さくら学院のレコード会社がユニバーサルJにかわることが明らかになりました。
こんな喜ばしい記事のどこをどう読めばそんな気分になるのか?
それは、当時ユニバーサルはアイドルファンから評判の悪いレコード会社だったんです。
当時の状況
1 さくら学院父兄はほぼアイドルファン
2 アイドルには接触がつきものという風潮
まず、この頃さくら学院は売れてもいないしメディアへの露出もほぼ皆無の状況ですから、さくら学院の父兄というのは、元々アイドルが好きなかたたちがほとんど。多くの人が他のアイドルファンでもあるという状況です。
で、当時の(今も?)アイドルというのは、接触(握手会、チェキ会(写真撮影会)、物販手渡し会等)ありが当たり前、つまりは直接お話ししたり触れ合ったりできるのが当たり前という風潮だったそうです。松田聖子や中森明菜世代の私からするとアイドルは高嶺の花というイメージなので、信じられない話しなのですが、とにかくそういう風潮な中で、さくら学院は接触などもってのほか、お話しする機会すらまずあり得ないというスタンスでステージ一本での勝負にこだわっていました。また、さくら学院の父兄もそこがさくら学院の魅力であるという認識が常識となっていました。
で、なんでユニバーサルの評判が悪かったかというと当時のアイドルのCD売り方がいかにも「売らんかな」姿勢だったということです。
ユニバーサルの悪評には、ももクロや韓流など色んなパターンがあるのですが、直近で最も評判が悪かったのがPASSPO☆(ぱすぽ)。
ぱすぽは2011年5月4日にユニバーサルからメジャーデビューするのですが、なんといきなりオリコンランキング1位となります。デビュー作品で1位となったアイドルはぱすぽが初めてだったそうです。
ぱすぽは2009年に結成され、2010年はインディーズレーベルから4枚ほどCDを発売しましたがいずれもオリコン100位前後でした。
それがユニバーサルにメジャー移籍した途端に1位。その裏には発売日前に何度も販促会を行い、本日の売上(予約)目標〇千枚というかたちでアイドル本人やファン心理を煽り、何度も握手をさせ、何枚もCDを買わせるという手法をとった結果でした。
結果、オリコン1位をとったあとに残ったのは、心も体も疲弊しきったアイドルと、財布と心をすり減らしたファンが抱える何十枚ものCDという状況だったとのこと。ぱすぽの新曲はオリコン1位の翌週は100位以下に沈むという惨憺たる有様でした。
オリコン1位というニュースの裏で、疲弊しきったぽすぽファンの状況はアイドルファンの間では相当話題となったらしい。
どんな形態であれ、CDを買うか買わないかは本人の自由であり、買った本人の責任であることはもっともなのですが、ファン心理をくすぐりながら、度を越した手法でCDを売ろうとする姿勢は、ファンからすると「搾取」と映ったようです。
もちろん、オリコンランキングをあげて話題になりたいというアイドル(事務所)サイドの思惑もあるのですが、ファンの怨嗟の声は直接お金を支払うレコード会社に向いたわけです。
そんなユニバーサルに移籍してしまったので、さくら学院父兄も搾取されるのでは? そして、ついにさくら学院も接触にさらされるんじゃないか?と心配する父兄も多かったようです。
翌日の10月24日にはこんな発表がされてしまいます。
2011.10.24
さくら学院 『オープンキャンパス 学校説明会、公開授業』 情報!「さくら学院を体感していただくためのイベント“学校説明会”を11月23日実施することが決定しました。
さらにこの日、さくら学院に校長先生が就任発表を致します!!
11月23日には、その校長先生の挨拶と、生徒ひとりひとりの紹介、今後の活動展開など、単なるアイドルイベントとは一線を画する、さくら学院・教室エンターテイメントの全貌が明かされます。
そして、学校説明会に続いて、さくら学院生徒が受けている授業そのままを体感できるイベント“公開授業”を12月3日より実施致します。
難しいけど楽しいさくら学院の授業の雰囲気そのまま体感できる機会です。さくら学院生徒も参加しますのでぜひご参加ください。
●オープンキャンパス 学校説明会
(出演:さくら学院、内容:学校説明会+ミニライブ)
・日時 : 11月23日(祝) 開場12:00 開演13:00
・会場 : 山野ホール 東京都渋谷区代々木1-53-1 M.YAMANO TOWER B1●公開授業 ・日時
■12月3日 公開授業 ① (出演:さくら学院、内容:上映+トークイベント)
1時限目(開場11:30/開演12:00)、2時限目(開場14:00/開演14:30)、3時限目(開場16::30/開演17:00)
■12月4日 公開授業 ② (出演:さくら学院、内容:上映+トークイベント)
1時限目(開場11:30/開演12:00)、2時限目(開場14:00/開演14:30)、3時限目(開場16::30/開演17:00)
■12月10日 公開授業 ③ (出演:さくら学院、内容:上映+ミニライブ)
1時限目(開場11:30/開演12:00)、2時限目(開場14:00/開演14:30)、3時限目(開場16::30/開演17:00)
■12月11日 公開授業 ④ (出演:さくら学院、内容:上映+ミニライブ)
1時限目(開場11:30/開演12:00)、2時限目(開場14:00/開演14:30)、3時限目(開場16::30/開演17:00)
・会場:スペースFS汐留 東京都港区東新橋1-1-16※公開授業の各日各回出演者は後日発表させて頂きます。
※学校説明会、公開授業の入場にはキャンパスチケット盤(イベント出席券付きCD)予約購入が必要です。
入場方法、スケジュール等の詳細はモバイルサイト“さくら学院応援団”でご確認ください。
おお~なんか楽しそうなイベントでいいじゃん。というわけにはいかず
ファンが注目したのは「学校説明会、公開授業の入場にはキャンパスチケット盤(イベント出席券付きCD)予約購入が必要」
イベントに出席しようと思ったら、CDを何枚も買わないといけないということに敏感に反応しています。「やっぱり・・・」という反応。
どういうことかというと、この画像を見ていただくとわかるように、公開授業の1時限目に参加しようとするとそれ専用のCDを買う必要があり、さらに翌日の別の授業に参加しようと思うとまたもや専用のCDを買う必要がある。
ユニバーサルオンラインショップ:http://store.universal-music.co.jp/artist/sakuragakuin/?page=2
同じCDを何枚も買う必要がでてくるわけです。これは・・・どうなんだ?と正直思いますよね。
「入場方法、スケジュール等の詳細はモバイルサイト“さくら学院応援団”でご確認ください。」とあるように、さくら学院サイドもこのイベントはファンクラブにしか情報を流すつもりがないことがわかります。
熱心なファンであればあるほど、できるだけたくさんのイベントに参加したいと思うもの。イベント全てに参加するには13枚もの同じCDを購入する計算になります。ファン心理を巧妙についたCD売上作戦だ、そう捉えたファンが多かった模様です。
また、当時は「公開授業」とは何ぞや?というのは全くベールに包まれた状況。
こんなに何回も同じイベントを開催するなんて、まともなライブじゃないだろう、接触に違いない。やめてくれ!という憶測も生まれました。
ユニバーサルはやはりそういうレコード会社なのか?
公開授業とは接触イベントなのか?
どうなるんださくら学院!?
とまあ、ファン心理は別として、客観的に見ると
超大手企業コマーシャル抜擢、世界3大メジャーレーベルレコード会社移籍、1年ぶりのシングルCDリリース、公開授業開始と、さくら学院が怒涛の進撃を始めたことがわかります。
一方、BABYMETALも一気に攻勢をかけます。
〇「ド・キ・ド・キ☆モーニング」DVD付タオル販売
http://www.sakuragakuin.jp/news/single.php?id=122
・10月22、23日 学院祭で先行販売
・10月24日 「アスマート」「Amazon」「TOWER RECORDS ONLINE」でオンライン販売開始
・店舗販売はTOWER RECORDS新宿店にて数量限定発売
なぜタオル付DVDではなくDVD付タオルなのか。
どちらをメインにするかで税法上の違いがあるんだろうかとか、タオル販売と言い張ることでDVDにはない流通に乗せられるんだろうかというような、DVDではなくタオルで売る理由かあるのだろうかと調べようかと思いましたが
発売元は「重音部RECORDS」(トイズファクトリー内レーベル)だし、JOBR-0001Jといった規格品番もついているので、あくまでDVDの販売のようです。
このあたりなにか意味があるのか、業界事情にお詳しいかたがいらっしゃいましたら。
ともあれ、「ド・キ・ド・キ☆モーニング」DVD付タオルの販売は、店舗販売はTOWER RECORDS新宿店しかなく、あとはLIVE会場販売とオンライン販売のみ。
550 さくら学院「メジャー」デビュー決定 で見たところのインディーズ流通の典型的なパターンです。
タワレコ新宿店
出典:BABYMETAL公式FB
レーベルはトイズファクトリー内に「重音部RECORDS」というインディーズレーベルをつくっての発売となりました。
独自レーベルを立ち上がるなんてそれなりの労力もかかるわけで、レコード会社とのコネやノウハウがないと普通はできないことでしょう。
このあたり、さすがはコバケイさんの得意分野といったところでしょうか。
SIAM SHADEやCASCADEのメディアプロモーションを約2年担当して、その後社内のインディーズレーベルで、ハードコアなどラウド系バンドの制作宣伝をやってました。
引用:音楽主義No.60 http://www.nexus-web.net/article/ongakusyugi-60/
こうして売り出されたDVD付タオルは好評で、あっという間に売り切れてしまったそうです。
2011年11月5日
【ド・キ・ド・キ☆モーニングDVD付タオル:販売終了予定に関してのお知らせ】
「ド・キ・ド・キ☆モーニングDVD付タオル」が販売終了予定数に達しましたため、TOWER RECORDS ONLINE、アスマート、Amazonでの販売につきましては、在庫が無くなり次第販売終了とさせて頂きます。TOWER RECORDS新宿店に関しましては、店頭在庫分が無くなり次第販売終了とさせて頂きます。(なお商品の追加生産は現在のところ予定しておりません。)
BABYMETAL公式FBより引用
〇10月24日頃、公式HP開始 http://www.babymetal.jp/
〇同じ頃? 公式facebook開始
どんどん更新されるHPはしょうがないとして、FBは過去の記事をたどればいつオープンしたかわかりそうなものですが、なんでFBって過去記事が見れないんでしょうか。ひたすらスクロールしてみましたがPCがバグったので諦めました(泣)
このように、2011年10月22,23日のさくら学院祭☆2011を境に、BABYMETALが本格稼働し始めたことがわかります。
そんな最中、10月27日頃から、ドキモPVの再生数が伸び始めます。
某大手掲示板にはこんな書き込みが。
81 : 名無しさんのみボーナストラック収録 投稿日:2011/10/27(木) 01:31:37.11
youtubeの"この動画の人気が最も高い地域"でフィンランドが異様に多いな
http://www.logsoku.com/r/2ch.net/hrhm/1318686919/
フィンランド??
いったいどういうことなのか?