ピーター・バラカン氏がテレビ番組にてBABYMETALについてコメントを求められ、「世も末だと思っています」と語ったとのこと。
その後、その発言の真意についてtwitterにて
「番組の前からメディアを通じて少しは耳にしていましたが、
ぼくは全く評価できません。先入観ではありません。
あんなまがい物によって日本が評価されるなら本当に世も末だと思います」
と記している。
このことについてネット上では様々な意見が出されているとのことで、ヤフーニュースでも取り上げられたとのこと。
ピーター・バラカンって誰?という自分みたいな人間にとっては、なぜこんなに話題になるのかということに興味がわき、少し調べてみたところ、ピーターさんは
テレビ・ラジオの音楽番組のパーソナリティを数多くつとめてきた。決してメジャーではなくとも、良質な音楽を現在も多数紹介し続けている。
Wikipediaより引用
とのことで、音楽に知見を有する人物として一定の地位を築いているかたのよう。そのようなかたがこのようにBABYMETALに言及したことにより話題となっているようだ。
この話題は、
「音楽の専門家」がBABYMETALを「評した」と世間が誤解したことが悲劇なのではないのか。「全く評価できません」と述べているから、バラカン氏がBABYMETALを評価したと勘違いしたのではないだろうか。
注目したいのは、本人が
「番組の前からメディアを通じて少しは耳にしていましたが」と述べているところ。
この言い方からは、どうもCDを聞いてもいないようだ。
作品を鑑賞したのであれば「メディアを通じて」などと発言するのは不自然だ。
歌手が作品を表現する場所は、①CD、②コンサートだろう。
音楽を生業とするものは表現者としてあらゆる批評にさらされる覚悟はできていると思うが、コンサートに来たことすらあまつさえCDすら聞いたこともない者に評価されるることほどバカバカしいことはないのではないか。それは評価でもなんでもないだろう。
BABYMETALまじサイコーだよ!あれは本物だよ!
いままで色んな音楽聞いてきたけど俺的には最高の評価だね。星5つ!
ライブいったことないしCDも聞いたことないけど
こんなことを言ってる人がいれば「はあ?」と思うだろう。
おまえ世間が騒いでるから便乗してるだけだろw と。
バラカン氏は本当に「音楽の専門家」あるいは「音楽に知見を有する人物」なのであろうか。もしそうならばこれまでの評判を投げ捨てるほどの渾身のギャグを放ったのであろうか。それとも、そもそも俺は別に音楽に真摯に向き合っている人間ではないと宣言したかったのであろうか。その真意は不明だ。
自分的には好意的に「ギャグを放った」と解釈したい。
(それもイギリス人的に不得意なはずの「自分を落とすギャグ」という、どちらかというと日本的なボケで。)
また、「あんなまがい物によって日本が評価されるなら本当に世も末だと思います」という発言はとくに反応するような内容ではないであろう。
あらゆる観点から評価に値しないコメントである。
まあ、真相は、バラカン氏はそもそも日本の楽曲、とくに日本ではメジャーな歌謡曲には興味がなく、BABYMETALなんて鑑賞したことがなかったのだろう。なのにコメントを求められ、「音楽の専門家」という立場から、まさか「聞いたことないです」とか「日本の音楽には興味ないんです」とは言えず、あのような発言になったんではないかと邪推しています。一度言ったら引っ込みがつかなくなるのも辛い立場です。お察しいたします。
音楽の範囲って広いですからね。誰でもクラッシックからヒップホップまで幅広く聴いているわけではありませんもんね。