広島のすぅちゃん

BABYMETAL中元すず香の軌跡をたどる

 

1290 My Graduation Toss と BABYMETAL入門講座

 

 2013年1月9日、さくら学院HPにおいてニューシングルのリリース情報が掲載されます。

2013年2月27日リリース さくら学院 5th Singleのタイトルが決定しました!

 My Graduation Toss」

さくら学院2012年度の集大成とも言える卒業ソングです。
この曲は、“the brilliant green”そして数々のキャラクターとして活躍する、“Tommy heavenly6&Shunsaku Okuda”さんに楽曲提供&プロデュースして頂きました。

(中略)

出来上がったばかりのジャケットと収録曲をお知らせします。

■初回限定盤A

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■初回限定盤B

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■通常盤

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 http://www.sakuragakuin.jp/news/single.php?id=328

  (´;ω;`)ブワッ
 卒業ソング・・・
 いよいよそのときが近づいてきているのか、、、
 この通常盤のジャケットがもうね。

 それにしても初回生産限定盤のジャケットは両方とも中元すず香がクールにきめているのがかっこいい。制服でハリボテのギターなのに消せないロック魂。


 新曲をプロデュースするのはTommy heavenly6&Shunsaku Okuda

Tommy heavenly6&Shunsaku Okuda

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 ロックバンドthe brilliant greenのメンバー川瀬智子(かわせ ともこ)(Vocal)と奥田俊作(おくだ しゅんさく)(Bass)。夫婦。
 the brilliant green川瀬智子のソロプロジェクトTommy february6の楽曲の大半は作詞:川瀬智子、作曲:奥田俊作
 さくら学院関連では、「My Graduation Toss」のほか「ハートの地球」(2014年10月22日)をプロデュース。

 


 2013年1月31日、さくら学院HPにて、「My Graduation Toss」キャンパスチケット盤、ライブチケット盤のジャケットが公開

■キャンパスチケット盤

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  (´;ω;`)ブワッ
 そんな真っ直ぐな瞳でどこを見つめているんだすぅちゃーん!

 

 

 2013年2月1日正午過ぎ、「My Graduation Toss」のPV(Short Ver.)がユニバーサルJのYOUTUBEチャンネルで公開。

www.youtube.com

  (´;ω;`)ブワッ
 これは聞けないわ~
 いや、もうね、始めに「さくら学院クラスオブ2012 ディスミッスッ!」って言うじゃないですか。あそこでほんとセツなくなるんですよ。ディスミスって解散って意味じゃないですか。あぁ、すぅちゃんたちがつくりあげてきた2012年度さくら学院は解散なんだんだな。すぅちゃんの任務は完了したんだなみたいな。

 とはいえ、曲のほうは卒業ソングとは思えないポップロックなのりで楽しい。
 なんと言ってもすぅちゃん&中2の5人で結成されたさくら学院軽音部がいい!

 ギターは佐藤日向 キーボードは堀内まり菜

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 ベースは杉崎寧々どん

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 ドラムは飯田來麗

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 らうちゃんのドラムが様になってるし超似合ってる
 まじでこのメンバーでガールズバンド組んだらサイコーじゃね?
 楽しそうだし・・・

 というなかですぅちゃんだけこれ

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 1人だけロックしすぎ!
 ロック魂がたぎってるw

 

 ちなみにこちらがPVのフルバージョン(2013年7月公開)

www.youtube.com

 

 こちらは川瀬智子さんの仮歌(2014年3月30日Tommy february6 HPにて公開)

www.youtube.com

(参考)

twitter.com

 

 こちらは中元すず香ソロバージョン(キャンパスチケット盤に収録)

www.youtube.com

 いやあ、三者三様の素晴らしさがありますね。

 とあるファン投票ではさくら学院好きな曲ナンバーワンにも選ばれたという「My Graduation Toss」
 なんといっても軽快なポップロックにのせた詞が素晴らしい。皆さん好きな歌詞はそれぞれあると思いますが、すぅちゃんの好きな歌詞は「ボタンに絡みつく 寂しさを解きながら」(学院日誌参照http://ameblo.jp/sakuragakuin/entry-11479611272.html

 この曲について作詞者の川瀬智子のコメント

川瀬智子コメント】
 爽やかな疾走感の中に切なさがあるような作品にしたい。というお話をもとに、12名の生徒さんのお写真付き名簿や、昨年度の卒業式の様子などを参考にしながら、本年度の卒業生、中元すず香ちゃんを送り出す"卒業式"のシナリオを頭の中に描き、ドキドキしながらメロディに乗せていきました♪
 "Graduation Toss"というテーマを聞かせて頂いた時、この象徴的なキーワードをぜひタイトルにしたいと提案しました。
 そして、本年度のヒロインである卒業生は、すず香ちゃんオンリーということだったので、歌詞に関してもそうなんですが、"ひとり"ということを強調したくて、"My"をプラスして"My Graduation Toss"というタイトルにさせて頂きました。
 ♪受け止める 例えひとりでも 旅立ちという名の衝動の向こうへ My Graduation Toss歩き出す♪
 この歌に込められたメッセージは、送り出してくれる大切な仲間へのエール、そして、未来への扉を開ける自分自身へのエールとしても聴いてもらえたら嬉しいです♪
 https://mdpr.jp/music/detail/1227081

 たったひとりでの卒業ということを考えての詞であること。卒業は、送る方、送られる方、双方の様々な感情が入り混じった特別な場面であり、旅立ちという言葉そのものが持つ前進する力みたいなものを衝動という言葉に乗せて見事に描き出していると感じました。
 ちなみに「卒業式の朝の風景をイメージして作詞」したそうです(OVERTURE No.005 2015年12月19日発売参照)

  ところですぅちゃんも日誌に書いてあるように「小6&中1は有名なロックスターのものまねをやっているそう」ですが、菊地最愛ちゃんがジミヘン、杉本愛莉鈴が布袋?ってぐらいしかわかりません。皆さんわかります??

 

 さて、PVが公開された日2013年2月1日はBABYMETALワンマンライブ「LEGEND"Z"」の日でもあったんですね。
 「My Graduation Toss」のPVを見て、衝動に駆られながらライブに臨んだかたもいたことでしょう。

 「LEGEND"Z"」ライブ後に会場であるビラが配られました。

 さくらタイムス

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さくら学院中元すず香卒業」
  (´;ω;`)ブワッ
「すぅの想いが詰まった曲です!」
  (´;ω;`)ブワッ

 んもぉ、これは反則でしょう!
 頭ではわかっていても考えたくなくて、卒業という現実から逃げていたんですよ。なのにこんなビラって、、、

 タワレコ嶺脇社長のコメントも

あらかじめ決められた卒業。可憐Girl'sのすぅちゃんが居たから、さくら学院を好きになった。リアル父兄な気分。「My Graduation Toss」過去、現在、未来を繋ぐ歌。さくら学院は永遠。


 こうしてさくら学院は「LEGEND"Z"」でBABYMETALの活動に一区切りをつけたあと、中元すず香卒業への道筋を一気に辿っていくことになります。

 


 と、いいつつ時系列的には

 2013年2月13日、テレビ埼玉「HOT WAVE」BABYMETAL出演回放送

www.dailymotion.com

 MCの山本昇さんは元ドラマー。BABYMETAL初FM局出演の場をかっさらったFM番組(2012年9月29日、NACK5「音楽人~ONGAKU-BEAT~」)のMCでもあります。そういったご縁もあり、非常に内容の濃い話しが聞けます。
 BABYMETAL入門講座といってよいぐらいBABYMETALの基本的なことを本人たちが解説してくれ、重要なポイントがいくつもでてきますので詳しく追ってみます。

 

Q1 BABYMETALとは?

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A アイドルとメタルの融合

 ここはなにげに重要で、BABYMETALとはなんぞや?と聞かれて本人がはっきりと「アイドルとメタルの融合」と言っていることです。
 欧米に進出して以降は「アイドル」という言葉の概念が日本と欧米では異なるからか「fusion of  j-pop and heavy metal」という言い方にかわっていきますが、メジャーデビュー後も「アイドルとメタルの融合」とはっきり明言していることは押さえておきたいところかなと。

 

Q2 (BABYMETALは)ワンワードでいいんですよね?

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A はい。ワンワードです。
Q なかぐろとかいらないんですよね?
A はい。なんにも。

 ここはよく議論になる「BABY METAL」ではないという根拠になりますね。
 本人たちがワンワード(一単語)と言っているのですから、BABYとMETALの間にスペースを入れるのはおかしいというのははっきりしています。

 

 ただ、このことを英語を始めとするラテン文字を用いる人々に理解してもらうのは難しい。
 以下、どうでもいい細部の話しになります。
 BABYMETALというのは誰がどう見ても英語を組み合わせた言葉ですが、英語は原則、単語の途中で改行することを嫌います。マイクロソフトのWordなんかは、単語の途中で改行しないよう文字間隔を自動で調整してくれる賢い機能がついていますよね。
 どうしても単語の途中で改行しないといけない場合はハイフン「-」で区切るそうです。
 ですが、けっこうめんどくさいルールがあるようです。

ハイフネーションで改行する際の一般的なルール

出版社等によっては社内にて独自のルールを持つケースもあり、ハイフネーションに関するルールについてはいかなるときでも適用可能な「規則」はないというのが実情です。個々の単語やメディア等によってもルールは変わりますが、比較的よく見られるルールを紹介します。
1.1音節以上(one-syllable)で切る(それ以下では切れない)
2.ハイフンは改行した前の行の文末につく。改行後の頭にはつかない
3.Prefixes(接頭辞)やSuffixes(接尾辞)によるハイフンは意味内容にしたがって切る
4.頭が残る行には、ハイフン抜きで最低2文字必要。末尾が入る行(改行した後ろの部分)には最低3文字必要
5.固有名詞(proper nouns)と固有形容詞(proper adjectives)ではハイフネーション禁止
6.単語にもともとハイフンが組み込まれているものは、そのハイフンを使って改行。新たにハイフンを足せない
7.二つのページに分かれてしまう場合はハイフネーション使用禁止
 http://www.toishi.info/email/hyphen.html

 理解するのがややこしいですが、5番だけ見ていただくと、固有名詞はハイフンを使う改行すら禁止されている。
 まとめると、英語では

1 単語(ワンワード)の途中で改行しない
2 どうしても改行しないといけない場合はハイフンを用いる
3 固有名詞はハイフンを用いる改行すら禁止

 ということで、結論として、英語では固有名詞の改行はあり得ない ということになります。

 翻って BABYMETAL

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 これは・・・w
 これでは英語圏の人々が「BABY METAL」 としたくなるのがわかりますよね。

 いやいやロゴだから!デザイン重視だから! という言い訳は通用しません。

 こちらは他のメタルバンドのロゴが入っているものですが

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 モーターヘッドは、「モーター」と「ヘッド」という2単語ではなく、1単語(ワンワード)であることがわかります。メガデスも同様で、「メガ」と「デス」ではないことがはっきりしています。モータヘッドもメガデスも元々そういう言葉があってそれをグループ名にしているようですが、BABYMETALと考え方が似ているのがフィンランドのバンド・ナイトウィッシュ。「ナイト」と「ウィッシュ」を組み合わせた造語のようですが、2単語ではないことをはっきりさせるためロゴでもしっかりワンワードであることが主張されています(冒頭のNだけ大文字のうえ、筆記体としナイトの最後のtとウィッシュの始めのwをつなげる念の入れよう)。
 逆にブラックサバスやアイアンメイデンは2つの単語で構成されるため、改行を用いています。
 バンドの名刺がわりとなるロゴはやっぱり重要で、メタルバンドもデザイン性は重視しつつ、言語ルールに沿ったロゴにしているんですね。
 公式がロゴで改行を用い、自ら「BABY」と「METAL」であることを宣言しつつ、BABYMETALはワンワードと主張していることの矛盾を、英語圏を始めとするラテン文字圏の人々に理解してもらうには今後も果てしない戦いが待っていることでしょう。

 

Q3 ベイビーメタルと間違う人が多いんよね?

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A そうなんですよね。BABYMETALは、HEAVY METAL(へびーめたる)と「BABY」(べびー)をかけて、BABYMETAL(べびーめたる)なので、ベイビーメタルじゃなくて、ベビーメタルです!

 このときのすぅちゃんの「ベイビーメタルじゃなくてぇ↑」という言い方がかわいい!というのは置いておいて
 ベイビーメタルじゃなくてベビーメタルであることは本人が言うんだからはっきりしています。

 しかしこれも英語圏の人々に理解してもらうのはなかなかに難しいでしょう。
 BABYの発音はベビーよりベイビーに近いようですから、英語ネイティブの人々にベビーメタルと発音するよう強いるのは難しいようです。
 同じような問題は「ONE OK ROCK」も抱えていて、「ONE OK ROCK」は「ワンオクロック」と読むそうですが、英語圏の人々に「ワンオクロック」と読ませるのはほぼ無理だそうで、英語圏では「ワンオーケーロック」と発音されることを公認しているそうです。
 アミューズの世界進出を目指すグループが双方ともグループ名の英語表記と読ませ方に矛盾を抱えていることはなにか面白いですね。

 

Q4 ヘビーメタルといえば、メロイックサインですが、BABYMETALのはちょっと違うんですよね?

A そうなんです。きつねさんなんです。

 

Q5 すぅさんがシュッと歌って、もあさんとゆいさんが踊りたおすという。一回僕がバックダンスと言うたら、違います、サイドダンスです!って言ってましたもんね

A はい。

 バックダンスではなくサイドダンス、と。

 

Q5 勉強と言えばすぅさんですよね。勉強得意?

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A 得意です。

 すぅちゃんは勉強が得意!中元さん本人が言うんだから間違いない!


 以上、オチがついたところで終わりにしたいのですが、もう1点。
 この番組でさくら学院他にやりたい部活ありますか?という質問にすぅちゃんは帰宅部と答え、その理由として

 衣装がパジャマなんですよ。振付もおもしろくて、ゴロゴロ転がったりとか、びよーんて伸びたりとか。

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 なんかウワーっ♪て感じの振りがあって、振りがすごい自由なんでそういうのやってみたいな

 と述べている点。

 帰宅部の曲や振付を見て一番喜ぶのは、ちっちゃい子どもたちなんじゃないかなあとか思うんですよね。NHKの「おかあさんといっしょ」的な雰囲気が帰宅部の楽曲にはあるんじゃないかって。

f:id:pierofw:20170218201544j:plainびよーん

 すぅちゃんは2010年の学院祭のときも着替え中に帰宅部の「メダカの兄妹」を歌っていた(靴紐あまり上手に結べなくてのくだり)と述べていますが、実はNHKの歌のお姉さん的なことをやるのも好きだし似合うんじゃないかなって。
 もし仮にすぅちゃんが歌のお姉さんになってたらどんなだっただろうなあと想像するのも楽しい妄想です。

 

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